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インフルエンザの最新情報2024.11

インフルエンザは毎年冬季に流行する感染症であり、特に高齢者や基礎疾患を持つ方々にとっては重症化のリスクが高いとされています。今回の浅川クリニックのブログでは、今シーズン(令和6年度)のインフルエンザ対策について解説します。



インフルエンザの女性


インフルエンザの症状


インフルエンザの症状は、突然現れることが特徴です。


発熱

38℃以上の高熱が数日続くことがあります。


倦怠感

全身のだるさや疲労感が顕著です。


筋肉痛や関節痛

体のあちこちが痛むことがあります。


咳や喉の痛み

呼吸器の症状も現れます。


鼻水や鼻づまり

風邪に似た症状が出る場合もあります。


頭痛

強い頭痛を伴うことがあります。


小児や高齢者、基礎疾患のある人では、肺炎や心不全などの合併症を引き起こしやすく、命に関わる場合もあるため注意が必要です。




感染経路


飛沫感染

咳やくしゃみから放出される飛沫を吸い込むことで感染。


接触感染

ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで感染。


ウイルスは乾燥した環境で長時間生存するため、冬季は特に注意が必要です。




今シーズン(令和6年度)のインフルエンザウイルスの特徴


現在、国内で流行している季節性インフルエンザウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型、そしてB型(ビクトリア系統)です。これらのウイルスは、年齢層や地域によって流行の傾向が異なる場合がありますが、全ての年齢層で注意が必要です。




インフルエンザ予防接種の案内



予防法


ワクチン接種

ワクチンは、インフルエンザによる重症化を予防する最も効果的な方法です。毎年の流行ウイルス株に基づいて作られるため、毎年接種することが推奨されます。特に高齢者や基礎疾患を持つ方々は、早めの接種が推奨されています。現在、国内では皮下投与の不活化ワクチン(インフルエンザHAワクチン)と経鼻投与の弱毒生ワクチン(経鼻弱毒生ワクチン)の2種類が流通しています。インフルエンザHAワクチンは6ヶ月以上の方、経鼻弱毒生ワクチンは2歳以上19歳未満の方が対象となっています。当院では15歳以上の方を対象に皮下投与の不活化ワクチンを取り扱っています。


手洗い・うがい

手洗いはウイルスの接触感染を防ぐ基本的な対策です。外出後や食事前に、石鹸で丁寧に手を洗いましょう。


マスクの着用

マスクは飛沫感染を防ぐために有効です。特に屋内の人混みでは着用を心がけましょう。


十分な栄養と睡眠

免疫力を高めるために、バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。


適切な湿度の維持

室内を加湿することで、ウイルスの生存時間を短くする効果があります。


最新の流行状況の把握

厚生労働省は、インフルエンザの発生状況を毎週金曜日14時に報道発表しています。最新の流行状況を把握し、適切な対策を講じることが重要です。




もし感染したら


早めに医療機関を受診

特に発熱や全身の症状が強い場合は、早期に受診し、適切な抗ウイルス薬を処方してもらいましょう。


安静にする

自宅で安静にし、体力の回復を図ります。他人への感染を防ぐため、外出は控えましょう。


水分補給

発熱により脱水状態になることを防ぐため、十分な水分を摂取してください。




まとめ


インフルエンザは適切な予防と早期の対応で、重症化を防ぐことができます。毎年のワクチン接種、基本的な手洗いや屋内などで人が多く集まる場所でのマスクの着用を徹底し、感染を防ぎましょう。特に高齢者や基礎疾患を持つ方々は、重症化のリスクが高いため、積極的な予防策を講じることが大切です。日頃からの健康管理と適切な情報収集を心がけ、インフルエンザの流行に備えましょう。


浅川クリニック 内科・世田谷

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8


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