サウナの危険性に注意 健康を損なわないための留意点
更新日:6月11日
こんにちは、浅川クリニックのブログへお越しいただきありがとうございます。
今回は、サウナ利用に伴う潜在的な危険性についてお話しいたします。サウナは健康促進に有益ですが、注意が必要なポイントも存在します。
サウナの危険性
脱水と電解質のバランス 高温の環境での滞在は過度な発汗を引き起こし、脱水のリスクがあります。脱水によって電解質のバランスが崩れる可能性があります。適度な水分摂取が重要です。
心臓への負担 サウナに入ることで心拍数が上昇します。心臓疾患や高血圧のある方は、医師の指示に従い、利用を控えたり時間を制限することが必要です。
低血圧の悪化 サウナは血圧を下げる効果があります。低血圧の方は、サウナ利用によってさらなる低血圧の症状が悪化する可能性があります。
急激な温度変化への適応 サウナから急激に冷水風呂に入ることで体温調節機能がテストされます。急激な温度変化に体が適応できない場合、失神やめまいが生じることがあります。
妊婦や高齢者の制限 妊婦や高齢者は、体温調節や心臓への負担が特に気になります。サウナの利用前に医師に相談することが必要です。
安全なサウナ利用のために
十分な水分補給 サウナを利用する際は、十分な水分補給が欠かせません。こまめに水分を摂り、脱水を予防しましょう。
時間制限の設定 サウナ利用の時間は適度に設定しましょう。長時間の利用は体に負担をかける可能性があります。
個人の健康状態の確認 健康状態に異常がある場合、特に心臓疾患や高血圧などがある場合は、医師と相談して利用するかどうかを検討しましょう。
サウナと水風呂の健康効果
血行促進と血管拡張 サウナでは体温が上昇し、血管が拡張します。その後、水風呂に入ることで急激な冷却が起こり、血管が収縮します。このサイクルが血行を促進し、心臓血管系の健康をサポートする可能性があります。
代謝の向上 サウナの熱は代謝を刺激し、身体の中の老廃物や毒素の排出を促進します。水風呂への入浴で新陳代謝が活性化され、リフレッシュされた感覚が得られます。
免疫力の向上 サウナと水風呂の刺激的な変化は免疫力を向上させます。体温変化によって免疫系が活性化し、抵抗力が強化される効果が期待されます。
筋肉のリラックスとトーンアップ サウナでの熱は筋肉をリラックスさせ、水風呂での冷却は筋肉を引き締めます。このダイナミックな変化が筋トレ効果をもたらし、筋肉の調子を整えます。
フィンランドの医学論文ではサウナ入浴の頻度が増えることで心血管事故(脳卒中や心筋梗塞など)やお亡くなりになるリスクを減らすことが言われています。
(Laukkanen, T., Khan, H., Zaccardi, F., & Laukkanen, J. A. (2018). Association Between Sauna Bathing and Fatal Cardiovascular and All-Cause Mortality Events. JAMA Internal Medicine, 178(6), 1–8.)
ただし、日本のサウナはフィンランドのサウナとは異なり、非常に高温であり一概に同じように考えることはできません。また、交代浴に関しては長期的な健康への影響はまだわからないところが大きいのが実態です。
まとめ
サウナは適切に利用すれば心身に良い効果をもたらす可能性がありますが、利用前に自身の健康状態をよく理解し、安全な範囲で活用することが大切です。
何か質問がございましたら、いつでも浅川クリニックにご相談ください。
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