予防接種 大人が受けられるワクチンについて
更新日:11月16日
ワクチン接種は、健康を維持し、感染症から身を守るための重要な手段です。日本では、大人も定期的なワクチン接種が推奨されています。一方様々なワクチンがあり、どれをどのタイミングで受ければいいのかわかりにくくもなってきています。一部ではワクチン渋滞ともいわれています。今回は、日本で大人が受けられる主なワクチンについて紹介します。
ワクチンとは?
ワクチンは、特定の病原体(ウイルスや細菌など)の部分または全体を含む溶液または注射液です。ワクチンには、病原体が体内に侵入した際に免疫システムが対応するための抗体を生成するための成分が含まれています。これにより、免疫システムは病原体に対して防御反応を発揮し、感染症の発症を防ぎます。
ワクチンの重要性
ワクチン接種は、感染症の予防と制御において非常に効果的です。定期的なワクチン接種により、個人だけでなく地域全体の免疫が向上し、感染症の発生や拡大を抑制することができます。また、予防接種は、合併症や重症化のリスクを軽減し、医療費や負担を削減する効果もあります。
ワクチン接種の推奨
ワクチン接種は、年齢やリスクファクターに基づいて定期的に行われるべきです。医師や保健当局の推奨に従い、定期的な健康診断や予防接種を受けることで、個人の健康を守り、感染症の予防に貢献することができます。
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、毎年冬に流行するウイルス性感染症であり、高熱や全身倦怠感などの症状を引き起こします。インフルエンザワクチンは、毎年の定期接種が推奨されており、大人も定期的な接種が重要です。特に高齢者や基礎疾患を持つ人々は、感染リスクが高いため、積極的に接種を行うことが推奨されます。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌感染症を予防するために使用されます。特に高齢者や基礎疾患を持つ人々は、肺炎球菌感染症による合併症のリスクが高いため、定期的な接種が重要です。日本では、定期接種の対象として、60歳以上の方に5年おきに役所から接種の案内が届きます。定期健康診断時に接種が推奨されています。
HPVワクチン
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんやその他のがんを予防するために使用されます。日本では、女性に対する定期接種が行われていますが、男性も定期的な接種が推奨されています。性器や口腔がんなどのリスクが高い場合や、若年層への感染リスクがある場合には、積極的な接種が必要です。
コロナウイルスワクチン
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて、日本でも新型コロナウイルスワクチンの接種が進められています。大人も定期的な接種が推奨されており、地域の接種センターや医療機関での予約が可能です。最新の情報や接種の予約方法については、保健所や自治体のウェブサイトを参照しましょう。
麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)
大人の中には、子供の頃にワクチン接種を受けていなかったり、麻疹に対する免疫が不十分な場合があります。心配であれば、抗体があるかどうか、採血で確認することもできます。大人が麻疹に感染するリスクがあるため、未接種の場合や感染リスクの高い状況にある場合は、麻疹ワクチンの接種が推奨されます。
RSウイルスワクチン
RSウイルスは、呼吸器感染症を引き起こすウイルスであり、主に幼児や高齢者に重症化する可能性があります。幼児や高齢者など、感染が重症化しやすい人々への有効な予防策としてのワクチンの提供が始まっています。
まとめ
ワクチン接種に関する詳細や予防接種の予約については、お気軽に浅川クリニックにお問い合わせください。健康な社会を築くために、ワクチン接種の重要性を理解し、積極的に予防対策を行いましょう。
浅川クリニック 内科・世田谷
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