再発性ヘルペスに対するPIT（予防治療）について
更新日：6 日前
再発性ヘルペスは、一度感染するとウイルスが体内に潜伏し、免疫力が低下したりストレスを受けたりすると再び活性化する病気です。今回の浅川クリニックのブログでは、再発性ヘルペスに対する新しいアプローチであるPIT（Patient Initiated Therapy）について詳しく解説します。
再発性ヘルペスとは
ヘルペスウイルス（HSV-1、HSV-2）によって引き起こされる再発性ヘルペスは、特に免疫力が低下すると再発することが特徴です。再発すると、口唇や性器周囲に痛みを伴う水疱が形成され、不快感や社会的なストレスを引き起こすことがあります。
PIT（曝露後予防治療）の概要
PITは、ヘルペスウイルスの再活性化が予測される直前または最初の症状が現れた初期段階で抗ウイルス薬を用いる治療法です。ヘルペスの症状が出ていない時でも受診でき、あらかじめ薬の処方を受けることができます。症状の発現を抑え、感染の拡大を防ぐことを目的としています。症状が軽快するまでの日数短縮が期待されます。
PITの適用方法
当てはまる方
●再発性の単純疱疹の方
●同じ病型の再発頻度が年間3回以上の方
●再発の初期症状を判断できる方
これら3つに該当する必要があります。
抗ウイルス薬の使用
再発の兆候が見られた際に、アメナリーフやファムビルなどの抗ウイルス薬を短期間高用量で使用します。
治療の開始タイミング
PITは、再発の初期段階で最も効果的です。初期症状（ピリピリ感や軽い痛みなど）を感じたらすぐに治療を開始することが推奨されます。
PITの利点
症状の軽減
早期に治療を開始することで、痛みや不快感を著しく軽減し、水疱の形成を抑えることが可能です。
再発頻度の減少
定期的なPITの使用により、長期的に再発の頻度を減少させる効果が期待されます。
注意点
医師の診断が必要
PITはすべての患者に適しているわけではありません。治療を開始する前には、医師と相談し、適切な診断を受けることが重要です。
副作用の可能性
抗ウイルス薬は副作用を伴うことがあるため、医師の指導のもとで使用する必要があります。
まとめ
再発性ヘルペスの管理にはPITが有効な手段となる場合がありますが、適切な使用法と医師の監督が必要です。浅川クリニックでは、再発性ヘルペスの患者様に対して個別の治療計画を提供しており、症状の管理とQOL（生活の質）の向上を支援しています。再発性ヘルペスに関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
浅川クリニック 内科・世田谷
〒154-0017 東京都世田谷区世田谷１丁目３−８
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