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多汗症に苦しむ方へ 理解と対処法

更新日:6 日前

こんにちは、浅川クリニックのブログへようこそ。今回は、多汗症に関する情報と、その症状への理解、そして有効な対処法についてお話しいたします。



多汗症の男性


多汗症とは?


多汗症は、通常の体温調節に必要以上に多くの汗をかく状態を指します。これが手や足、わき腹など特定の部位で発生する場合を「局所性多汗症」、全身で発生する場合を「全身性多汗症」と呼びます。特に原因のない原発性と感染症、内分泌代謝異常や神経疾患に合併するものがあります。外傷や腫瘍などの神経障害が原因となることもあります。




症状と影響


全身性多汗症

全身での過剰な発汗が特徴で、激しい運動やストレス、緊張などにより増強されることがあります。これが継続すると、患者様の生活に支障をきたす可能性があります。


局所性多汗症


特定の部位での過剰な発汗が見られ、主に手、足、わき腹が影響を受けます。これにより、日常生活や社交場面での困難が生じることがあります。特に原因のない脇汗の多汗症を『原発性腋窩多汗症』と言います。特に原因のない手のひらの多汗症を『原発性手掌多汗症』と言います。



多汗症の分類



対処法


保湿と清潔

過剰な汗をかいた部位は清潔に保ち、保湿を行うことが重要です。これにより、皮膚トラブルの予防が期待できます。


制汗剤・外用薬の使用

制汗剤は、発汗を抑制するために使用されます。処方箋が必要なものや市販のものがあり、医師に相談して適切なものを選びましょう。


ボトックス注射

ボトックス注射は、汗腺の活動を一時的に抑制する治療法です。特にわき腹の多汗症に対して有効です。


手術治療

重度の多汗症には、手術治療が検討されることがあります。手術には神経切断や汗腺の摘出などが含まれます。



原発性腋窩多汗症の診療アルゴリズム

原発性手掌多汗症の診療アルゴリズム


まとめ


多汗症は生活に悪影響を及ぼすことがありますが、幅広い対処法があります。個々の症状や状態により最適なアプローチが異なるため、医師との相談が大切です。

何かご質問や疑問がありましたら浅川クリニックまでお気軽にご相談ください。


浅川クリニック 内科・世田谷

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8


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