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注射が苦手な方へ 失敗されないためのコツ

  • 執筆者の写真: 貴介 浅川
    貴介 浅川
  • 2月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月28日

採血や点滴など、注射は治療で避けられないものですが、「うまく刺さらなかった」「何度も刺されて痛かった」という経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。今回の浅川クリニックのブログでは、注射の失敗を防ぐために患者さんができる工夫についてご紹介します。



注射器


注射で医療機関に行く前にする対策


水分をしっかり摂る

体内の水分が不足すると血管内の水分量も減り血液の粘度が高くなります。結果、血管が収縮して細くなり、注射が難しくなることがあります。特に朝の注射では、寝ている間に体の水分が減っているため、注射前にコップ1~2杯の水を飲んでおくと血管が浮きやすくなり、スムーズに注射できることが多いです。

※翌日の多めの飲酒は水分量が減りやすくなります。

※朝のカフェインの摂り過ぎも利尿作用から水分量が減りやすくなります。

※朝にサウナやランニングなど、脱水になりやすい活動は当日控えるのも手です。


体を適度に温める

冷えた状態では血管が収縮しやすくなります。冬場やクーラーの効いた室内では、手をこすったり、軽く運動をしたりして体を温めると、血管が見つかりやすくなります。




病院についてから注射までにする対策


リラックスする

緊張すると筋肉が硬くなり、注射が難しくなります。注射の際は、深呼吸をしてリラックスすることを心がけましょう。また、目を閉じて気をそらすのも効果的です。医療従事者を信じましょう。


過去の注射経験を伝える

「注射が苦手」「うまくいかなかった経験がある」と伝えることで、医療スタッフが配慮しながら対応してくれることがあります。事前に相談するのもよいでしょう。また、人によって血管の走行は個人差があります。過去にうまくいった血管の部位がありましたら、事前に伝えることも有効です。


腕や筋肉の力を抜く

腕や筋肉に力が入ると、針がうまく刺さらないことがあります。注射の際は、できるだけ力を抜いてリラックスすることが重要です。


心臓より下に手を下げる

駆血帯を巻く直前に腕を心臓より下に下げることで、血流が促され腕の血管が浮きやすくなり、注射がしやすくなります。また、軽く数回グーパーと指を広げることも有効です。


親指を中にして握る

拳を握る際に、親指を中に入れて握ることで血管がより浮きやすくなります。特に血管が見えにくい方には有効な方法です。これは、手から前腕にかけての筋肉が収縮して血管が圧迫されることで、抹消にある血液が駆血帯の近くまで戻ってくるからです。


腕や体の力を抜く

親指と手は軽く握りつつも、腕や体の力は抜きます。全身に力が入ると、針がうまく刺さらないことがあります。注射の際は、できるだけ力を抜いてリラックスすることが重要です。失敗されることを考えると、緊張感で体に力が入ることもあるかと思います。医療従事者の手技に影響が波及してしまうことがあります。



注射の様子


まとめ


注射がうまくいくかどうかは、患者さんのちょっとした工夫でも大きく変わることがあります。「注射が苦手」「失敗されたことがある」という方は、ぜひ今回ご紹介したポイントを試してみてください。もし不安がある場合は、浅川クリニックのスタッフに相談するのもおすすめです。

安心して注射を受けられるように、ぜひ参考にしてみてください。



浅川クリニック 内科・世田谷

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8


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